ピストルズ やがて哀しき独り言

東京・恵比寿で広告・Webプランニング・開発・制作会社を経営する3年目経営者の悲哀を語っていきます。 弊社URL→ http://www.pistil-pistol.co.jp

もう一度。

いま、ピストルズが進むべき方向性について再考している。会社を立ち上げた2年前に抱いていた思いをもう一度紐解きながら、がっちりとしたビジョンを練りなおしたいと真剣に思っている。

世の中はゴールデンウィークだ。僕がいまこの文章を書いているファミレスには、若いカップルや仲間同士、みんな更けゆく時間を精一杯に楽しんでいる。こんな季節に、こんな場所で、ひとりうじうじと自分と向き合っている僕。見渡す限り10代と20代の暑苦しいまでの若さに囲まれて、なかなかやめられない煙草を吹かしている。

たった2年だ。たった2年で、僕は多くのものを得て、多くのものを失ったのか。会社をつくって自分の意志のまま仕事をしようと願った、あのころの純粋な心はまだ自分の中にあるのだろうか。ただ日々の忙しさに身をゆだねて、その日その日をただがむしゃらに生きていただけではないのか。予想していた以上の儲けがでればただ喜び、思ったように仕事がこない日にはただ意気消沈していただけではなかっただろうか。

そんなことを考えていたら、周囲の若さが急に怖くなった。

部活や恋愛や受験勉強に純粋に燃えていた10代の青くさい日々、厳しい職場環境の中でただ這い上がりたい一心で企画を考えたりコピーを書いたりしていた20代の泥だらけの日々。現状の仕事や生活に疑問が芽生え、自分の将来を真剣に考えていた30代前半の苦渋の日々。今のぼくは、何だ?

迷う必要などない。進むべき道はただひたすらの一本道のはずだ。たとえその道が、足が震えるほどのワインディング・ロードであったとしても。

夜毎、つのる想いに 胸を熱くした日々

もう一度、もう一度自分自身を見つめなおそう。僕の本当の人生は、始まったばかりだ。